
石油化学
ATR法で測定したATRスペクトルは透過スペクトルとは異なるピーク強度比を持つことは広く知られています。しかし,ピーク位置にも若干の違い(シフト)が見られることがあるという点についてはあまり知られていません。これは,この違いが大きなピークのみに見られる現象であることと,有機物の場合でピークのシフト量は10cm-1程度と小さいことからあまり問題とならないためです。しかし,無機化合物の場合はより大きな差異が見られることがあります。今回は無機化合物のATRスペクトルについての注意点をご紹介します。
2007.04.11