孤立分散型セルロースナノファイバー(CNF)の分散性評価

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はじめに

セルロースは、植物細胞壁の主成分である多糖類の一種です。中でも繊維径4〜100 nm、⻑さ数μm程度、アスペクト比100以上のセルロースをセルロースナノファイバー(Cellulose Nanofiber:CNF)と呼び、最先端のバイオマス新素材として注目されています。CNFは、軽量かつ高強度であることに加え、高いガスバリア性や吸着性、透明性などの優れた機能を持ちます。また、植物繊維由来であることから生産や廃棄に関する環境負荷が小さい素材であり、今後は、自動車部材、電子材料、包装材料等への応用が期待されています。 アプリケーションニュースNo.A579ではネットワーク型CNFの評価を紹介しました。今回は、孤立分散型CNFの分散性を紫外可視分光光度計UV-2600iを用いて評価しました。 また、ネットワーク型CNFである木質由来CNFの水分散液と、カルボキシメチルセルロース(CMC)水分散液の市販品を用い、孤立分散型CNFとの比較も行いましたので、併せてご紹介します。

2020.01.26

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