EDX-7200による抗菌コーティング剤中の酸化チタンの定量分析

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ユーザーベネフィット

- 手軽に非破壊でコーティング剤の分析ができます。 - 薄膜FP法により酸化チタンの単位面積当たりの付着量が定量できます。 - 新搭載の一次フィルタはTiからCoまで (エネルギー領域 : 4 ~ 8 keV) の分析に有効です。

はじめに

除菌・抗菌への関心が高まる中、菌の増殖を抑える様々な抗菌コーティング剤が開発されています。なかでも、酸化チタンを主成分とした光触媒コーティングは、酸化チタン自体の安全性と光触媒反応の効率の高さから、屋外製品だけでなく室内製品への適用も進んでいます。一方で、摩擦やアルコールなどによる拭き取りで、コーティング剤が剥がれてしまう可能性も懸念されています。 そのようなコーティング剤の付着量の分析には、煩雑な前処理が不要で、非破壊で分析できるEDXが有効です。新発売のEDX-7200は微量元素の分析に有効な一次フィルタを標準搭載しており、なかでも今回新たに搭載されたフィルタはTiからCoまでの分析に威力を発揮します。 本稿では、樹脂上に塗布した酸化チタン光触媒コーティングについて、塩素系除菌洗浄剤およびアルコールでの拭き取り前後のコーティング剤付着量を分析した例をご紹介します。

2021.11.02

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