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はじめに

身の回りの工業製品の多くは有機化合物でできており、製造工程では様々な合成反応や金属触媒が使用されています。触媒は均一系触媒と不均一系触媒に大別され、医薬品や化学品製造では一般的に均一系触媒が用いられています。均一系触媒は厳密な反応の制御が可能な反面、反応後の分離が難しいと言う側面があります。 一方、高価な触媒の再利用や安全性の観点から、触媒残留量の管理が求められています。一例として、2017 年 4 月に施行された医薬品元素不純物ガイドライン(ICH Q3D)では、触媒のように工程で意図的に添加される場合はリスクアセスメントが必要です。 触媒として広く使用されているパラジウム(Pd)について、有機化合物合成に広く用いられているクロスカップリング反応を例に取り、医薬品不純物分析メソッドパッケージを用いて、合成反応における均一系触媒の残留量を分析する事例をご紹介します。

2018.02.15

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