inspeXio™ SMX™-225CT FPD HR Plus による食器洗浄用スポンジの観察

ダウンロード

はじめに

スポンジは海綿質繊維、ゴムまたは合成樹脂で網目状の多孔質構造を形成しており、吸水性や保水性、柔軟性、弾性などに優れています。そして、どのような用途で使用されるかに応じて、スポンジに求められる機能は変わります。例えば、食器洗浄用スポンジでは、洗剤の保持力に優れたウレタン層と洗浄力の高い脱膜ウレタン層を重ね合わせることで、汚れを効率的に落とす機能を高めています。スポンジの機能を目的に適したものにするためには、孔のサイズや形状、分布といった構造を変える必要があります。スポンジ内部の構造が、使用目的に適した機能を発揮できるものとなっているかを把握することは、製品の開発や品質管理のために重要です。 そこで、内部構造の情報を取得する手段の1つとして、マイクロフォーカス X 線 CT システムが使用されます。X線CTシステムは特別な前処理を必要とせずに、対象物の 3 次元内部構造を非破壊で簡単に観察できるため、スポンジのように複雑な網目状の多孔質構造を持ったものを評価するのに適しています。 本稿では、マイクロフォーカス X 線 CT システム inspeXioSMX-225CT FPD HR Plusで洗浄用スポンジの多孔質構造を観察および解析した事例をご紹介します。

2020.09.29

関連製品

一部の製品は新しいモデルにアップデートされている場合があります。

関連分野