熱分析によるポリエチレンのキャラクタリゼーション

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はじめに

ポリエチレンは、フィルム・一般成形品・電気絶縁材・ロープ・ホースなどとして、最も広く使用されている高分子材料です。 ポリエチレンは、密度や製造方法により低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)に分類されます。さらに、構造や分子量の違いから、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、超高分子量ポリエチレン(UHMW-PE)など、多くの種類が存在します。 各種ポリエチレンには、結晶性・融解温度・分解温度など諸特性に差があり、製品の用途に応じて使用されます。 今回、熱分析手法である DSC、DTG(TG-DTA)、TMA を用い、ポリエチレンの熱特性を評価した例をご紹介し、その有用性を示します。

2021.07.30