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ユーザーベネフィット

- 試料ガス前処理機能とサンプリングポンプを内蔵した可搬型であるため、任意のポイントで簡便に測定できます。 - 一般的な定置型連続ガス濃度測定装置と同じ非分散型赤外線吸収法を採用しているため、互換性の高いデータを得ることができます。 - 取得したデータをUSBメモリに保存し、パソコンでの編集や他部門との共有が容易にできます。

はじめに

ギアのような高負荷のかかる機械部品には、耐摩耗性と耐疲労性を両立させるために浸炭という熱処理が施されます。これは部品芯部の柔軟な構造(靭性)を保ちつつ部品表面の硬度を高める技術です。 この熱処理に用いられるのが浸炭炉で、低炭素鋼の部品表面に炭素を浸透(浸炭)させて焼入れを行います。その炉内雰囲気はカーボンポテンシャル(CP)値を指標に制御されますが、精密かつ自動的な操業には炉内雰囲気のリアルタイム測定によるフィードバック制御が欠かせません。 本稿では、ポータブルガス濃度測定装置CGT-7100による滴注式ガス浸炭炉の炉内雰囲気中CO・CO2濃度測定例をご紹介します。 この浸炭炉は、炉内雰囲気中CO・CO2濃度を島津連続ガス濃度測定装置NSA-308によってリアルタイム測定し、その測定値から算出したカーボンポテンシャルを指標として炉内雰囲気を全自動制御する仕組みを備えています。ここでご紹介するのは自動制御中のCO・CO2測定ではなく、その前段階の準備作業であるメタノール滴注操作中のCO・CO2濃度変化の観察です。

2021.06.29

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