ダウンロード

はじめに

粉ミルクには乳幼児の成長に必要なミネラル分がバランス良く配合されています。健康増進法に基づき,特別用途食品(乳児用調整粉乳)として,カルシウム(Ca)や鉄(Fe),銅(Cu)などの必須ミネラル分の配合が定められており,さらに表示が義務付けられています。 一方,ヒ素(As)等の有害元素は乳幼児の発育に悪影響を及ぼすため,原料から最終製品まで厳しい安全管理が重要となります。 今回,島津マルチタイプ ICP 発光分光分析装置 ICPE-9820を用い,ミルク粉末(NMIJ 認証標準物質)中の元素の一斉分析を行いました。また,極微量のヒ素については,水素化物発生装置 HVG-1 を用いて高感度分析を行いました。 ICPE-9820 は,高感度の軸方向観測(AX)と高濃度分析に適した横方向観測(RD)の両方向観測が行え,低濃度から高濃度成分までを一度に分析することができます。また,HVG-1 は数十 ng/L の微量の As を検出することができます。

2015.07.22

関連製品

一部の製品は新しいモデルにアップデートされている場合があります。

関連分野