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はじめに

食品には,多くの元素が含有されており,その種類や濃度も様々です。栄養成分は摂取量の把握のため,一方,有害元素は健康危機管理などのために,元素の濃度を把握することは重要です。 元素分析には,様々な分析機器がありますが,その中でも,ICP 質量分析装置は,多くの元素を一度に分析することが可能であり,さらに高感度であることより,食品の分析には有用です。 今回,島津 ICP 質量分析装置 ICPMS-2030 を用い,植物の一斉分析を行いました。また,ICPMS-2030 は全元素のデータベースが内蔵されているので,標準試料がない元素についても,濃度を把握することが可能です。そこで,定性分析も行いました。

2016.07.28