PPSQ-50イソクラティックシステムを用いた修飾アミノ酸を含有するタンパク質・ペプチドのアミノ酸配列分析

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はじめに

現在、タンパク質の分析において、質量分析装置とゲノムデータベースを利用した検索エンジンを用いたタンパク質の同定を行うプロテオーム解析が主流となっています。このゲノムデータベースのタンパク質は前駆体タンパク質として登録されていますが、生体内で発現したタンパク質は、翻訳後修飾され、様々な機能を有します。しかし、前駆体タンパク質と翻訳後修飾を受けた成熟タンパク質とでは、理論質量数が異なることがあるため、MS 分析と検索エンジンによる検索結果のスコア、信頼性が低くなる場合があります。また、データベースを用いずに行う質量分析装置を用いたアミノ酸配列同定は、かなり煩雑かつ困難になります。一方、従来法であるエドマン分解を用いたプロテインシーケンサは、得られたアミノ酸配列結果の信頼性が高く、データベースが十分でない場合でも容易にアミノ酸配列を同定することが可能です。今回、プロテインシーケンサ PPSQ-50 イソクラティックシステムを用いた修飾アミノ酸を含有するサンプルのアミノ酸配列分析例をご紹介します。

2019.06.17

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