ダウンロード

ユーザーベネフィット

ー TOC-Lを使用してアミン溶液による温室効果ガスCO2 の分離・回収プロセスを評価することができます。 ー アミン溶液をIC測定することにより、溶存CO2 や炭酸水素イオン濃度などの無機炭素濃度を求めることができます。 ー TOC/TN測定することによりアミン溶液の濃度管理をすることもできます。

はじめに

近年問題となっている地球温暖化は大気中の温室効果ガスの増加によるものであり、その中でもCO2の影響は地球規模で生態系への影響が懸念されています。その対策としてカーボンニュートラル実現のため、CO2を分離・回収し、有価物に転換して再利用する技術(CCSまたはCCUS)が研究されています。 CO2の回収手法としては、化学吸収法、物理吸収法、膜分離法などがあり排出源のCO2濃度や圧力などの物性により最適な方法が選択されます。 中でもCO2と化学反応により強く結合するアミン溶液を用いた化学吸収法は高い反応性があるので、燃焼排ガスなど低分圧CO2にも適用できる利点があり、様々な研究が進められています。 今回は島津全有機体炭素計TOC-Lに全窒素ユニットTNM-Lを付加して、アミン溶液のCO2吸収量測定およびアミン溶液のTN測定とTOC測定をしましたのでご紹介します。

2022.02.14