医薬品製造分野向けシステム (TOC-LCPH/CSH，TOC-VWP/WS)
有機フッ素化合物（PFOS）のTOC 測定
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はじめに
PFOS（ペルフルオロオクタンスルホン酸）は直鎖状にならんだ 8 個の炭素原子すべてにフッ素原子が結合し，末端にスルホン酸基をもつ有機フッ素化合物です。親水性官能基と疎水性のアルキル直鎖をもつ構造のため，水にも油にも溶けやすい界面活性剤として利用され，撥水剤や防水剤，表面処理剤として使用されてきました。しかし，炭素原子とフッ素原子の結合力は非常に強く分解されにくい安定な化合物であるため，野生動物や環境中への蓄積が報告され，環境汚染物質として国際的に関心を持たれ注目されています。PFOS は難分解性であるため，湿式酸化式の TOC 計では酸化分解が進みにくく検出が困難ですが，島津燃焼酸化式のTOC では感度よく測定できます。今回は島津燃焼酸化式 TOC-LCPHと島津湿式酸化式 TOCVWSで測定した例をご紹介します。
2015.04.26
