LC-MSによるハチミツ中のクロラムフェニコールの分析

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はじめに

クロラムフェニコールは広い抗菌スペクトルを示す有用な抗生物質ですが,重篤な副作用を有するため,FAO/WHOでは健康危害の観点から食品へのクロラムフェニコールの残留は認められていません。2006年に施行される残留農薬等のポジティブリスト制度においても,“規定する試験法によって試験した場合,食品において「不検出」とされる農薬等の成分である物質”に含まれています。また,クロラムフェニコールは畜水産物だけでなく,ハチミツやロイヤルゼリーなどからの検出例がしばしば報告されており,平成18年度輸入食品等モニタリング計画の対象成分に指定されています。 ここでは,LC-MSによるハチミツ中のクロラムフェニコールの分析例をご紹介します。

2006.07.08