DPiMS-8060 を用いたフグに含まれるテトロドトキシンの直接迅速分析

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はじめに

高級食用魚として長く親しまれているフグは近年、海外でも食されるようになってきていますが、フグが特定の部位や種によって猛毒のテトロドトキシン(TTX)を含んでいることは広く知られているにもかかわらず、度々ずさんな管理によりフグ毒による中毒事案が発生しています。 食品衛生や品質管理の現場のみならず、食の安全への意識が高まっている一般消費者にとっても、フグに由来するテトロドトキシンの迅速かつ簡便な検出法の確立は強く望まれています。 本稿では、新規イオン化法である探針エレクトロスプレーイオン化法(Probe Electro Spray Ionization ; PESI)とタンデム型質量分析計を組み合わせた、新規質量分析計 DPiMS8060による迅速なテトロドトキシン分析法について紹介します。また、テトロドトキシンを含んでいるとして広く知られている有毒フグの肝臓や卵巣のみならず、種によってはテトロドトキシンを含む皮や筋肉を対象として、前処理不要なフグに含まれるテトロドトキシンの直接迅速分析方法についてご紹介します。

2019.05.23

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