
LCMS-9030
- LCMS-9030と多変量解析ソフトウェアを用いて、食品サンプルのノンターゲット解析が可能です。 - 精密質量を取得可能なLCMS-9030を用いることで、サンプル間で差異のあった未知化合物の推定が可能です。 - 本ワークフローにより、食品の味、品質および栄養的価値を客観的に比較、評価できます。
近年、生体中の代謝物(メタボローム)を網羅的に解析する、メタボロミクスという技術に注目が集まっています。食品分野でも味、品質および栄養的価値を客観的に評価する手法として利用されています。メタボロミクスには大きく分けて、“ターゲット解析”と”ノンターゲット解析“という二つの手法があります。ターゲット解析は、決められた化合物群のみを測定する方法で解析は容易になりますが、ターゲット以外の有効成分を見逃す恐れがあります。一方、ノンターゲット解析では未知成分も含めて網羅的に代謝物を解析します。精密質量を取得可能な四重極飛行時間型(QTOF)質量分析計はノンターゲット解析に適しており、サンプル間で差異のあった未知化合物の推定が可能です。 本稿では四重極飛行時間型質量分析計であるLCMS-9030を用いて、ビールを代表とする各種飲料中代謝物をノンターゲット解析した例を紹介します。多変量解析ソフトウェアを用いて、各サンプルに特徴的なピークを抽出しました。差異のあったピークの同定を行ったところ、原料や製造法に基づいた代謝物プロファイルであることが確認できました。
2022.06.08
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