トリプル四重極型LC/MS/MS を用いた食品中グリホサート、グルホシネート、およびAMPA の直接分析

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はじめに

グルホシネートおよびグリホサートは、非選択性除草剤で、農耕地から一般家庭まで広く使用されている農薬です。特に穀物においては、収穫の手間を減らす目的で散布するプレハーベスト農薬として使用されており、各国で農作物ごとに残留基準が設定されています。 グリホサートは土壌中や水中で代謝され、アミノメチルリン酸(AMPA)となります。グリホサート、グルホシネートおよびAMPAは、いずれも極めて極性の高い化合物であり、HPLCやLC/MSにおいては逆相モードでの保持が難しく、FMOC誘導体化による分析が一般的です。 アプリケーションニュースC181では、誘導体化を省き、飲料水中のグリホサート・グルホシネート・AMPAを直接分析した例をご紹介しました。本報でも同様に誘導体化は省略し、穀物や果実といった固形試料を、EURL(シュツットガルト、ドイツ)にて開発されたQuPPe(QuickpolarPesticides)法にて前処理し、直接分析した例をご紹介します。

2020.07.01

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