LCMS-8050
トリプル四重極型LC/MS/MS を用いた土壌および底質中のピレスロイド系農薬の定量
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はじめに
ピレスロイド系農薬は農業および家庭用殺虫剤として世界中で広く使用されています。合成ピレスロイドは水に溶けにくく,土壌に吸着しやすい性質を持っており,近年,農業地や都市部における土壌や底質への残留が確認されています。ピレスロイドは,ヒトへの害は少ないとされているものの,昆虫や水生生物へは極めて高い毒性を示すことから,生態系への影響が懸念されており,土壌および底質中におけるピレスロイド系農薬を迅速かつ高感度に測定できる手法が必要とされています。 ピレスロイド系農薬は,極性が低いことから,GC およびGC/MS で測定されることが一般的ですが,より幅広い農薬の一斉分析に対応できる測定手段として,本アプリケーションニュースでは,LC/MS/MS を用いたピレスロイド系農薬の一斉分析例をご紹介します。今回の測定では,14 成分のピレスロイド系農薬について,エレクトロイオンスプレーイオン化(ESI)法の正・負イオンモードで測定を行いました。
2015.01.19
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