トリプル四重極型LC/MS/MSを用いた水道水中のペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)およびペルフルオロオクタン酸(PFOA)の分析

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ユーザーベネフィット

- LCMS-8050を用いて、水質管理目標設定項目であるPFOSおよびPFOAを目標値の1/50以下の濃度(1 ng/L)まで定量可能です。 - 水道水中で、PFOS、PFOAいずれも良好な回収率で定量可能です。

はじめに

ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)およびペルフルオロオクタン酸(PFOA)は有機フッ素化合物の一種で、環境中で分解されにくく、体内に蓄積しやすいことが知られています。そのためPFOSは、2009年の残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約の附属書B(制限)にて、製造・使用・輸出入が制限、PFOAは2019年のストックホルム条約第9回締約国会議で付属書A(廃絶)にて特定用途を除いて廃絶することが決定されました。また令和2年3月の厚生労働省生活衛生局水道課長通知(薬生水発0330 第1号~第4号)により、令和2年4月よりPFOSおよびPFOAは要検討項目から水質管理目標設定項目へ位置づけが変更されるとともに、これら2物質の量の和として0.00005 mg/L(50 ng/L)が目標値として定められました。今回水質管理目標設定項目の検査方法(目標31)に基づき、1000倍濃縮した水道水を液体クロマトグラフ質量分析計LCMS-8050で分析した結果をご紹介します。

2024.02.08

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