環境
トリプル四重極型LC/MS/MSを用いた水道水中のPFOSおよびPFOAの直接分析
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ユーザーベネフィット
- ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)およびペルフルオロオクタン酸(PFOA)を濃縮無しで分析可能です。 - 水質管理目標設定項目として定められた目標値(50 ng/L)の1/10以下の濃度の分析が可能です。 - 水道水中のPFOS、PFOAを良好な回収率で分析可能です。
はじめに
ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)及びペルフルオロオクタン酸(PFOA)は有機フッ素化合物の一種で、化学的に安定であり、体内への残存による健康被害が懸念されています。その為、これらはストックホルム条約により、国際的に製造等が制限されています。 日本国内の水道水ではPFOS およびPFOA について水質管理目標設定項目として、これら2成分の量の和: 0.00005 mg/L(50 ng/L)が目標値(暫定)として定められました3)。アプリケーションニュースC224では前処理として固相抽出を用いた1000倍濃縮を紹介していますが、今回は濃縮工程を省略し、水道水を直接注入にて液体クロマトグラフ質量分析計LCMS-8060NXで分析した結果をご紹介します。2成分いずれについても目標値の1/10の濃度で良好な添加回収率が得られ、精度よく分析可能であることを確認しました。
2021.03.20