DPiMS-8060
DPiMS-8060 を用いた法医検体中麻薬の迅速分析
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はじめに
法医現場における薬毒物分析では、扱い易さやデータ蓄積の観点から、一般的に血液および尿などの体液試料が用いられます。しかしながら、腐乱死体・焼死体・失血死など体液試料の採取が難しいケースにおいては、代替試料として臓器が分析に用いられることもあります。臓器を用いた機器分析において、臓器に含まれる成分の煩雑さにより、試料前処理工程も煩雑な作業が必要となり、分析結果を得るまでに長い時間を必要とします。 これまで、QuEChERS 法を応用し、臓器の前処理を迅速簡便にする研究がなされてきましたが、本アプリケーションニュースでは更なる臓器分析の迅速化を目指し、新規イオン化法である探針エレクトロスプレーイオン化法(Probe ElectroSpray Ionization:PESI)とタンデム型質量分析計を組み合わせた、新規質量分析計 DPiMS-8060(図 1)による前処理操作および分析にかかる時間を必要最小限に抑えた臓器中麻薬の直接分析法についてご紹介します。
2021.03.28
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