卓上型MALDI-TOF MS によるがん細胞のプロファイリング

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はじめに

がん細胞は、細胞外小胞を介して全身の細胞とやり取りを行っています。細胞外小胞は体内を循環し、悪性の表現型につながる分子情報を伝達します。大腸がん転移リンパ節細胞をフルオロウラシルと共培養することにより、化学療法抵抗性を増した細胞を樹立しました。この細胞の培養上清から超遠心分離によって回収した細胞外小胞を、体液中を循環するがん細胞由来バイオマーカーのモデルとして用いました。本稿では、がん細胞の化学療法抵抗性の上昇の結果として生じる細胞外小胞のタンパク質の発現レベルの違いをMALDI-TOF MS でプロファイリングした例を紹介します。

2019.05.07

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