DPiMS-8060 によるマウス肝臓内のメタボローム直接分析法の構築

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はじめに

内因性代謝物(メタボローム)解析において、前処理やサンプリング時におけるバイアスを完全に除外することは難しく、生体内のメタボロームの変動を正確に捕捉するためには、メタボロームの直接分析法の構築が不可欠です。新規イオン化法である探針エレクトロスプレーイオン化法:PESI(Probe Electro Spray Ionization)は超極細で低侵襲な探針が試料をサンプリングし、かつ針先に高電圧を付与することにより、サンプリングした対象成分をイオン化させる直接イオン化法であり、クロマトグラフを介さずに試料の分析が可能です。 PESI をタンデム質量分析計と組み合わせた探針エレクトロスプレーイオン化タンデム質量分析計 DPiMS-8060を用いることで、生体試料中のメタボロームの直接分析が可能です。 本アプリケーションニュースでは、PESI とタンデム質量分析計による生体組織中メタボロームの直接分析法(インタクト・メタボローム分析法)を構築した例、さらに本法を「CCl4誘導性急性肝障害モデルマウス」のメタボローム解析に応用した例をご紹介します。

2021.03.28

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