低分子医薬品
LC-MALDIシステムによるタンパク質の同定
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はじめに
質量分析装置を用いたタンパク質の同定手法としてPeptide Mass Fingerprinting(PMF)があります。PMFは,タンパク質のIn-gel消化による酵素消化断片の質量スペクトル,データベース検索によってそのタンパク質を同定することができます。容易にかつ迅速にタンパク質を同定することができるため汎用されています。しかし,分子量が小さいタンパク質は得られる消化物のフラグメントの数が少ないためデータベースで帰属しにくい,微量のタンパク質では十分な数のフラグメントが得られない,また目的のタンパク質が翻訳後修飾されている,などから同定が難しいことがあります。PMFで同定が難しい場合は,MS/MSイオンサーチを試みますが,本アプリケーションでは,さらにnano-LCと組み合わせたLC-MALDIシステム(Prominence nano-AccuSpot-AXIMA®Performance)を用いたMS/MSイオンサーチによるタンパク質の同定をご紹介します。
2008.07.27