卓上型両極性MALDI-TOFMSMALDI-8030 による高分子の負イオン分析

ユーザーベネフィット

- 良好な同位体分離能をもち、手ごろな価格の卓上型MALDI-8030 で簡単にポリマーデータの解析ができます。 - Polymerixソフトウェアとのデータ互換性によりポリマーの確認、インデックス、末端基の信頼できる結果を生産します。 - MALDI-8030 とPolymerixは、負イオンモードを使用するポリマー研究者と合成研究室に適したソリューションです。

はじめに

MALDI-8030は島津製作所の最新の卓上型MALDITOFMSであり、小型でパワフルなMALDI-8020 の性能を元に開発されました。MALDI-8030 は、正イオンモードと負イオンモードの両方でサンプルを分析するための多用途性を提供します。本稿では、正イオンモードでは容易に分析できないポリマーの分析においてMALDI-8030 の能力を示します。 ポリメタクリル酸 (PMAA)は、組織培養ではポリマー複合体1)として、化学療法ではナノ粒子ドラッグデリバリーシステム2)として、また着色料産業では染料の放出制御カプセル3)として応用されているポリマーです。MALDIを用いてこのポリマーを分析する能力は、多忙な研究室向けの合成産物の迅速な特性評価と確認を可能にします。

2022.02.17