卓上型MALDI-TOFMSとFc領域のアフィニティ精製を用いたIgGのグリコシル化プロファイル 

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はじめに

タンパク質の糖鎖修飾は、タンパク質の立体構造の安定化から結合特異性の発現まで、生物学のプロセスにおいて広範囲に重要な役割を果たします。この見地から、特にバイオ医薬品の開発において、N-/O- 結合型糖鎖の特性評価は非常に重要です。今までハイエンドの質量分析計を使用して糖鎖修飾の正確な特性評価が積極的に行われてましたが、スクリーニングや QA/QC を想定したバッチ分析用途では、比較的安価で使い勝手の良い市販装置が要望されていました。卓上型 MALDI-TOFMS である MALDI-8020 は、一般的なプロファイリングに十分な仕様、スループット、およびコスト効率の点で使用しやすい機器であるため、このような用途に適していると考えられます。本報告では、MALDI-8020 を使用して、糖鎖を遊離させずに IgG の糖鎖修飾をプロファイリングすることを試みました。そのために、酵素による断片化とアフィニティビーズを使用する前処理を検討しました。

2020.06.23

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