
DPiMS-8060
ヒトの健康に重大な影響を及ぼす有害物質は、被害防止の観点から効果的で迅速なスクリーニング・定量化方法を設定することが必要です。植物などに含まれる有害物質は、LCやLC/MSによって分析されています。その際、カラムによる分離や夾雑成分の除去が必要です。そのため、前処理や分析に時間がかかり、有機溶剤類を大量に消費することもあります。 弊社が提供する超高速スクリーニングプラットフォームの一つである探針エレクトロスプレーイオン化法(PESI)は、これらの問題を解決することができます。すでに麻薬、医薬品、殺虫剤、生体毒素および代謝物の解析で利用されています。 今回分析対象としたアリストロキア酸は、ウマノスズクサ属の植物などに含まれており、その植物も含めて発がん性物質に分類されています。本稿では、ウマノスズクサとウスバサイシンに含まれる4種類のアリストロキア酸とその代謝物のひとつであるアリストラクタム I の、DPiMS-8060を用いた迅速スクリーニングと定量分析のための内部標準(ナプロキセン)法をご紹介します。
2020.03.19
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