ライフサイエンス
全自動前処理装置付きLC/MS/MSシステムによるヒト血漿中のRemdesivirおよび代謝物の一斉分析
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はじめに
Remdesivir(販売名:ベクルリー®)はエボラ出血熱の治療薬として Gilead Sciences 社(U.S.)が開発した一本鎖 RNAウイルスに対して抗ウイルス活性を示すプロドラッグであり、一部が生体内で活性型の GS-441524 へ代謝する事が知られています 1)。C218 では用手前処理法を用いた LC/MS/MSによる頑健な高感度同時測定を紹介致しました。一方で、用手前処理法による血漿検体の前処理には一定の作業負荷を伴います。本報では、手技によるバラツキ・検体の取り違え・検体への暴露リスクを低減できる全自動前処理装置付きLC/MS/MS システムによる Remdesivir およびその代謝物の一斉分析法を紹介します。
2020.06.09