HPLCシステムによるヒト血漿中ファビピラビルの定量分析

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はじめに

2020 年現在、新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大防止のため、治療薬やワクチンの開発が世界的急務となっています。治療薬候補の一つであるファビピラビル(商品名:アビガン®)は、新型または再興型インフルエンザウイルス感染症に対して研究・創薬された抗インフルエンザウイルス薬として知られています 1), 2)。ファビピラビルは主に水酸化体として尿中に排泄される腎排泄性薬剤であり、1 日 1 回の投与では血中濃度を保つことが難しい 3)ため、ファビピラビルの血中濃度を正しく測定することが必要です。 本報では、質量分析計を用いず HPLC にて、感度良く血漿中ファビピラビルの定量分析可能な手法をご紹介します。

2020.08.20

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