電気・電子
絶縁油中の金属不活性剤およびフラン化合物の高速一斉分析
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はじめに
アプリケーションニュースL576にて、絶縁油中のベンゾトリアゾール(BTA)、トルトリアゾール誘導体(TTAA)およびフラン化合物の⼀⻫分析例をご紹介しました。 BTAやTTAAは金属不活性剤(Passivator)として絶縁油に添加され、これらの分析法は英国規格(BS 148:2009)にて示されています。⼀方、絶縁油中のフラン化合物の濃度は電子機器の劣化の指標として使用され、その分析法はASTMD5837-15にて示されています。 上述の通りこれらの分析は従来別々に行われてきましたが、アプリケーションニュースL576にてこれらの化合物の⼀⻫分析例をご紹介しました。しかしながら、この分析法はコンベンショナルHPLCでの分析を想定しており、1分析に30分を要していました。本稿では、超高速液体クロマトグラフ“Nexera X3”を用いることでこれらの化合物の⼀⻫分析を高速化しましたのでご紹介します。
2021.06.21