燃焼-イオンクロマトグラフ法によるはんだ材料中ハロゲンの分析

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はじめに

電機・電子機器で用いられるはんだ材料には,電極や銅箔の活性剤としてハロゲンが古くから添加されてきましたが,最近では環境負荷低減の観点から低ハロゲン化への要求が高まり,「ハロゲンフリーはんだ材料」が用いられるようになってきました。社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)では,はんだ本来の接合性と環境負荷低減の両方の観点から,ハロゲンフリーはんだ材料の規格化を進めており,はんだ材料製品であるフラックス固形分を規格対象として,各ハロゲン(塩素,臭素,ふっ素)の含有量により定義される見通しです。 また,この中で各ハロゲン含有量の試験法としては,フラックス固形分を燃焼分解し,イオンクロマトグラフで測定する方法が用いられる予定です。 ここでは,燃焼分解法として,自動化および再現性に優れる石英管燃焼法を用いた燃焼装置ではんだフラックスを燃焼させ,得られた吸収液を島津イオンクロマトグラフ“Prominence HIC-SP”で分析した例をご紹介します。

2009.04.04

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