LCMS-2020
“Nexera-i ” と“LCMS-2020” を用いた創薬における医薬品合成確認
はじめに
製薬企業の創薬合成部門や大学の研究室など,有機合成を対象としている研究者にとって,業務の効率化は重要な項目です。特に,製薬企業における創薬化学においては,日々多くの医薬品候補化合物が合成され,その合成や純度確認において,主として LC/MS が使用されています。 このような分析において,LC/MS はオープンアクセス環境で共同機器として利用されることも多く,この場合,分析条件は個々の化合物毎に最適化するのではなく,定められた分析条件にて各種化合物の分析がなされます。また,各々の合成化合物の前に,別の合成者がどのような化合物を分析したのか判らないこともあります。このような環境下で確実な分析を行うために,LC システムには基本的に低キャリーオーバー性能が要求されます。 新一体型超高速液体クロマトグラフ “Nexera-i” は,サンプリングニードルやニードルシールの接液部材質などを工夫することで,キャリーオーバーを抑制し,様々な分析においても精度の高い定量性能を提供します。一方, “Nexera-i” は,高速スキャンスピードを特長とした ”LCMS-2020” を接続可能です。”Nexera-i”に内蔵されている UV/VIS 検出器,あるいは,PDA 検出器に加えて,LCMS を接続することにより,詳細な定性・定量・構造解析を行うことが可能です。 ここでは, “Nexera-i” と “LCMS-2020” を用いて,医薬品合成確認のワークフローを想定した医薬品 8 成分の分析例をご紹介します。
2014.09.10
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