クリーンエネルギー
一体型高速液体クロマトグラフ”Prominence-i”による多環芳香族炭化水素の一斉分析
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はじめに
多環芳香族炭化水素の多くは蛍光性を持つため, 蛍光検出器を用いて高感度に選択性良く検出することが可能です。島津製作所では蛍光検出器を用いた多環芳香族炭化水素(PAHs)の一斉分析について, これまでにもアプリケーションニュースNo.L393,L441A でご紹介してきました。 しかし,米国環境保護局(EPA)が「優先汚染物質」として指定した16 成分の多環芳香族炭化水素のうち,Acenaphthylene は蛍光性を示さないため,蛍光検出器のみでは16 成分を一斉に分析することができません。そこで,今回は”Prominence-i” に内蔵のUV 検出器と”RF-20Axs” を用いて,多環芳香族炭化水素16 成分の一斉分析を,オンタイム励起・波長切替えと複数波長による同時測定の2 種の分析法で,それぞれ行った例をご紹介します。
2021.03.28