有機酸分析においてカラム温度が分離に与える影響

はじめに

島津製作所が提供する有機酸分析システムは，イオン排除クロマトグラフィーにより目的成分を分離したのち，ポストカラムで pH 緩衝液を導入し，電気伝導度検出器を用いて有機酸を選択的に検出するシステムです。この分析法では，より多くの成分を分離するために，カラム 2 本を直列に接続して用いることがあります。通常これらのカラムの温度は同じ値で分析を行いますが，2 本のカラム温度を別々に設定することで，これまで分離困難であった有機酸の分離調整が可能になります。この分析法を用いて，有機酸混合物を分析した結果を報告します。

2016.11.06