高速高分離分析の応用（その２６）フェノール酸の分析

はじめに

フェノール酸は，高等植物にエステル体やエーテル体，あるいは遊離状態で存在し，近年その抗酸化作用が注目されている化合物です。果実や果実を原料とした加工食品中におけるフェノール酸を定量するためにHPLC法が多く用いられますが，実試料中における夾雑成分との分離を達成するために，比較的長いカラムとグラジエント溶離法を用い，時間をかけて分析する場合が多いようです。 ここでは，島津超高速LCシステム“Prominence UFLCXR”およびフォトダイオードアレイ検出器SPD-M20Aによる，フェノール酸の高速高分離分析例をご紹介します。

2009.07.29