食品・飲料
“Prominence-i” と示差屈折率検出器による栄養ドリンク剤中の糖,糖アルコール分析
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はじめに
糖,および,糖アルコールは紫外吸収をほとんど持たないため,示差屈折率検出器や蒸発光散乱検出器を用いて検出します。糖分析で使用する配位子交換カラムを使用すれば,グルコースとフルクトースのようなイス型構造における水酸基の位置が異なる異性体を識別可能です。すなわち,糖が持つ水酸基と固定相の金属イオンが錯形成し,この錯形成の強さの違いから分離が可能となります。また,カラム温度を 80 ℃に保つことにより,糖物質のアノマー分離やピーク拡散を抑制し,隣接するピークとの良好な分離が得られます。 新一体型高速液体クロマトグラフ “Prominence-i” は示差屈折率検出器 “RID-20A” を接続可能です。カラムオーブンは 30 cmのカラムを収納でき,最高 85 ℃まで温調可能なので,ロングカラムを必要とするアプリケーションにも対応しています。 アプリケーションニュース No. 467 では “Prominence-i” に示差屈折率検出器を接続した,ジュース中糖類の分析例をご紹介しました。ここでは,“Prominence-i” と “RID-20A” を用いた栄養ドリンク剤中の糖,および,糖アルコールの一斉分析例をご紹介します。
2014.10.27