Nexera UC オフライン SFE-GC/MS システムによる農産物中残留農薬の分析

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はじめに

食品中残留農薬の分析では,2006 年にポジティブリスト制度が施行されて以降,800 種類を超える農薬が規制対象になったことにより,サンプルの前処理も含め,より多くの農薬を検査するための効率の良い分析法が求められます。従来の食品中残留農薬分析では,溶媒抽出法により抽出した農薬を,LC/MS または GC/MS によって分析しています。しかしながら,溶媒抽出法では,前処理操作に多くの労力と時間を要し,また,大量の有機溶媒を使用することが問題となっています。超臨界流体二酸化炭素を抽出溶媒として使用する超臨界流体抽出(Supercritical Fluid Extraction: SFE)は,気体並みの低粘性と高拡散性,流体並みの高溶解性で抽出効率が良いため,短時間での抽出が可能であり,また従来の有機溶媒による抽出に比べ,使用する有機溶媒量が少なく,環境に優しい抽出法です。 ここでは,Nexera UC オフライン SFE システムにより農産物から抽出した GC/MS 対象の農薬を GC-MS によって分析した事例をご紹介します。

2016.02.16

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