Nexera-e
Nexera-e を用いた赤唐辛子中カロテノイドの包括的 2 次元分離
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はじめに
カロテノイドは天然に存在する色素で,炭素と水素だけで構成されるカロテンと,酸素を含むキサントフィルに分類されます。カロテノイドは二重結合を多く含むことから,近年その抗酸化作用が注目されており,生活習慣病をはじめとする疾病の予防にも効果的と考えられています。 一方で,食品に含まれるカロテノイド種は多岐に渡り,通常の HPLC による一斉分析で分離定量するのは困難です。このような場合,包括的 2 次元 LC である Nexera-e による分析が有効です。ここでは,赤唐辛子から抽出したカロテノイドに対して,1 次元目には順相条件によるミクロスケールの分離,2 次元目には逆相条件による分離を試み,フォトダイオードアレイ(PDA)およびトリプル四重極型質量分析計LCMS-8030 を連結して検出しました。1 次元目 順相と 2 次元目 逆相の組み合わせは,その分離モードが異なることから,最も直交性が得られる 2 次元 HPLC 手法の一つと考えられます。
2015.04.23
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