Nexera™シリーズ
ホップ中のα酸およびβ酸の高速分析
ダウンロード
ユーザーベネフィット
- ホップ中のα酸とβ酸を1分析あたり約5分で分析できます。 - コアシェルテクノロジーを採用したShim-pack Velox™カラムを用いることで、システム負荷圧を抑えて分析可能です。 - 同じ装置構成で、α酸とβ酸に加えてイソα酸も同時分析可能です。
はじめに
ビールの原料であるホップにはα酸(フムロン類)、β酸(ルプロン類)が含まれています。α酸は醸造工程で異性化されることによりビール中の苦味成分であるイソα酸(イソフムロン類)に変化します。β酸はビールの苦味の強さには大きく関係しないものの、苦味のバランスに影響すると言われています。イソα酸にはアルツハイマー病の予防効果や認知機能低下を改善する効果があることが報告されており、ビール以外の応用が注目されています。一般に、α酸およびβ酸の分析にはHPLCが用いられ、分析時間は通常30分程度がかかります。 本稿では、EBC(European Brewery Convention)7.7およびASBC(American Society of Brewing Chemists)Hops-14を参考に、高速液体クロマトグラフNexera XRによるホップ中のα酸およびβ酸の高速分析例を紹介します。また、ホップ抽出液にイソα酸を添加した分析例も合わせてご紹介します。
2021.03.17
関連製品
一部の製品は新しいモデルにアップデートされている場合があります。