蛍光検出器およびPDA 検出器i-PDeA II機能を用いた皮膚感作試験ADRAの選択性向上

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ユーザーベネフィット

- 共溶出のある成分でもi-PDeA IIで解析することで、分離条件を変更することなく単離したピークを得ることができます。 - 蛍光検出器を用いることで、より高い選択性、感度を得ることができます。

はじめに

皮膚感作性試験ADRAは、システインもしくはリジンとナフタレン環を含むN-(2-(1-naphthyl)acetyl)-L-cysteine(以降NAC)、α-N-(2-(1-naphthyl)acetyl)-L-lysine(以降NAL)を用いて、化学物質の皮膚へのアレルギー性を評価する試験で す。OECDテストガイドラインに沿った分析事例をAN_01-00258で紹介しました。被験物質によってはNAC、NALピーク位置やその前後に共溶出ピークが出ることがあり、その際にはLC分離条件の検討が必要となります。 ADRA試験では、試験溶液の調製から72時間以内に分析する必要があるため、共溶出ピークと重なってしまった場合には試験を最初からやり直す必要があります。 本報告では、上記のような場合においても分析条件を変更することなく、検出の選択性を高めて共溶出の影響を回避する方法を2つ紹介します。1つは、UV検出器より選択性の高い蛍光検出器(RF)を用い、共溶出の影響を回避した例です。もう1つには、フォトダイオードアレイ型UV検出器(PDA)を用い、デコンボリューション機能i-PDeA IIで解析し、単離したピークを得た例を紹介します。

2022.03.13

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