マウスウォッシュ中の有効成分CPCおよびGK2の高速同時分析

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はじめに

市販の口腔ケア商品には複数の有効成分が含まれており、これらは一般にHPLCで分析します。中でも、第四級アンモニウム塩である塩化セチルピリジニウム(CPC)をC18カラムで分析する場合、シリカゲル充填剤の表面に残存するシラノール基(残存シラノール基)とCPCが相互作用し、吸着やピークのテーリングを生じることが知られています。 近年、残存シラノール基をマスクするエンドキャッピング技術を施したカラムが市販されていますが、対象成分によっては抑制効果が小さく、ピークのテーリングを生じるものもあります。このような場合、酸性移動相にイオンペア試薬や過塩素酸塩を添加することにより、成分の吸着を抑制することができます。しかし、Shim-pack ArataTM C18は、イオンペア試薬などを添加しなくても、残存シラノール基との相互作用を抑制し、良好なピーク形状が期待されます。 本稿では、マウスウォッシュ中の有効成分であるCPCおよびグリチルリチン酸ジカリウムGK2)の高速同時分析例をご紹介します。

2021.03.14

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