次世代型LCカラム“Shim-pack Arata C18”を用いた医薬品の不純物分析

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はじめに

一般的なオクタデシルシリル化(Octadecyl Silyl;以下 ODS)シリカゲルを充てんしたカラムで塩基性化合物を分析する際、ピーク形状により分析精度に影響を及ぼすことが知られています。近年は、分離性能の高い ODS カラムが多数商品化されています。しかし塩基性化合物向けのカラムにおいても、対象化合物の物性によってテーリング等が生じる場合があります。また、0.1 %ぎ酸水溶液等の希薄酸性移動相条件下では、カラムの平衡化に時間を要するなどの課題があります。カラムの平衡化が不十分な場合、保持時間が経時的に変動するため、安定して分離を確保することが困難となります。Shim-pack Arata C18 はこれら多くの課題を解決するために 開発されたカラムです。イオン性化合物であっても、単純な系の移動相で良好なピーク形状が得られ、より精度の高い分析を期待することができます。本稿では、Shim-pack Arata C18 カラムを用いて塩基性化合物と酸性化合物とを良好なピーク形状を保ったまま、安定して分析できることを示すとともに、医薬品の不純物分析へ応用した例を紹介します。

2019.03.23

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