前処理カラム Shim-pack MAYI-ODS を用いたOn-line SPE による IgG 水溶液中ポリソルベート 80 の分析 -1

ダウンロード

はじめに

医薬品の評価には様々な分析が求められますが,高分子たんぱく質を高濃度に含んだ試料を逆相 HPLCで分析する場合,一般的な ODS カラムでは充てん剤の劣化が懸念され,事前の除たんぱく処理が必要となります。充てん剤の細孔外表面を親水性ポリマーでコーティングした Shim-pack MAYIシリーズはたんぱく質を速やかに排出する On-line SPE カラムを各種ラインアップしていますので,カラムスイッチングHPLC と組み合わせると,除たんぱくから分析までのシームレスな自動処理により様々な成分の分析が可能になります。MAYI シリーズの血漿や血清中の薬物分析への応用例については,既報のアプリケーションニュース No. L285,286,293,305,307,315,327 でもご紹介していますが,生体試料分析システム「Co-Sense for BA」で使用すれば,より高感度かつ高精度な測定が実現できます。今回は,たんぱく質製剤などでたんぱく質の凝集や吸着を防ぎ,溶解度を増加させるため,しばしば添加剤として使用される界面活性剤ポリソルベート80を分析対象とした例についてご紹介します。

2015.01.26

関連製品

一部の製品は新しいモデルにアップデートされている場合があります。