ロキソプロフェンナトリウム錠の連続オンライン溶出試験

ユーザーベネフィット

- 溶出試験のオンライン化により、従来手作業で行っていた業務を大幅に削減することができます。 - 最短5分間隔での自動サンプリングに対応しており、より精確な溶出曲線を自動で作成することができます。 - 溶出試験を連続して行うことができるので、更なる作業の効率化を図ることができます。

はじめに

経口製剤では、その溶出挙動がバイオアベイラビリティに大きく関与し、生物学的同等性の確認や品質管理において非常に重要となります。溶出試験では、一定時間、一定条件下での医薬品の溶出挙動を確認します。時間ごとに複数のベッセルから溶出液を採取し、分析を行わなければならないため、作業量が多く、時間もかかります。また、手作業で行うサンプリングや希釈、内部標準物質（ISTD）の添加などの前処理過程においてはヒューマンエラーが起きる可能性もあります。 Nexera FVは、溶出試験装置とオートサンプラーをオンラインで接続したLCシステムです。溶出試験装置からの溶出液分注、HPLC分析、レポート出力までの工程を自動化することが可能です。従来、オペレーターが手作業で行っていた業務の自動化、省力化とスループット向上が実現できます。 01-00029、01-00030、および01-00031では、本システムを用いたオンライン溶出試験の例をご紹介しました。本稿では、ベッセル自動洗浄機能、試験液注入機能および検体自動投入機能を搭載した株式会社大日本精機製の全自動溶出試験装置RT-J3000+DS-3000LCとNexera FVを用いて、ロキソプロフェンナトリウム錠の連続オンライン溶出試験を行った例をご紹介いたします。

2022.03.10