オンカラム誘導体化法によるアルミニウムイオンの迅速高感度分析 (その1)

はじめに

アルミニウムイオンは， 8-ヒドロキシキノリン(8-HQ)と反応して，発蛍光性のキレートを生成することが知られています。このアルミニウム／8-HQキレートをHPLCを用いて分析することにより，アルミニウムイオンの高感度分析を行うことが可能です。この場合，一般には，カラムに注入する前に，アルミニウム／8-HQキレートを生成させ，それを分析する「プレカラム誘導体化法」が用いられますが，ここでは，8-HQを予め移動相に添加しておく独自の「オンカラム誘導体化法」によるアルミニウムイオンの迅速高感度分析法についてご紹介します。

2008.06.02