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はじめに

ほう酸緩衝液を移動相として用いるイオン交換分離とアルギニンを反応試薬として用いるポストカラム蛍光検出の組み合わせによるHPLCシステムは還元糖に対して選択的でかつ高感度な分析法です。一方、放線菌の全菌体糖成分は細胞壁タイプと組み合わせて、放線菌の属の検索に有用であることが報告されています。今回は、島津還元糖分析システムを用いて放線菌の全菌体糖成分の分析を行うとともに、HPLC条件では分離不可能なマジュロ-ス(Mad)とマンノース(Man)を酵素反応を利用して同定することに菌株のタイプ分類を行いましたので紹介します。

2008.06.02