包装内部の臭気の評価

はじめに

医薬品の錠剤や食品・飲料などは多くの場合何らかの包装やパッケージングがされていますが，その包装内部のにおいについて，例えば，包装を開けたときの内部からのにおいなど，関心が高くなっています。そのため，製品由来のにおいや包装材由来のにおいについても，その低減のため，においの発生の少ない素材などの開発や使用による改良が行われています。「FF-2A」では「絶対値表現ソフト（ASmell2）」を用いて，においの質と強さ を数値で表現することができますので，このような素材の臭気評価を行うことが可能です。 ここでは3社の類似の錠剤の包装（アルミピロー）内部の臭気について，その製造直後と，このうち2社について は40 ℃での保存試験を行った後の包装内部の臭気を測定・解析し，比較を行った例をご紹介します。

2009.04.04