Smart Aroma Database™とヘッドスペース法を用いた飲料の品質管理における香気分析

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ユーザーベネフィット

- Smart Aroma Databaseは香りに関連する約500成分が登録されており、効率的に香気成分の分析・解析ができます。 - HS-20 NXではサンプル準備や分析条件の設定がシンプルです。分析数の多い香気成分の品質管理に有用です。 - FASST分析により主要成分はSIM測定、その他の成分はScan測定で同時にモニタリング可能です。

はじめに

ビールは麦芽を発酵して製造される世界中で愛飲される飲料で麦芽の種類や発酵方法に応じて香りや味が変わります。このような食品の香気成分分析には定性能力に優れるGC-MSが用いられますが、検出された数百を超える化合物の中からどの成分が香りに影響するのか調べるには膨大なデータの処理が必要で、大変な労力を要します。そのため、化合物情報が事前に登録されている“データベース”を使用することで、データの精査の手間を大幅に省くことができます。 今回は香気成分の品質管理を想定してメーカーや種類、製造方法の異なるビールサンプルの香気成分をヘッドスぺース(HS) Trap法で抽出しGC-MSで分析しました。 GC-MSでの分析では、Smart Aroma Databaseを用いてScan/SIM同時分析(FASST分析)で行い、目的成分をSIMで高感度で分析しながら、Scanの結果でその他の香気成分の定性を行いました。

2022.01.30