GCMS-QP™2020 NX
脂肪酸による判別分析モデルの構築
ユーザーベネフィット
- LabSolutions Insight™から機械学習ソフトへ簡便にデータを移動し判別モデルを作成可能 - 機械学習ソフトはスタンドアローンなためWebにあげる必要がなくデータセキュリティーが高い - 新たなサンプル群を発見・分類したり分類の決め手となる化合物を判断
はじめに
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構と島津製作所は「食」の機能性成分解析を目的とした共同研究により農産物や食品に含まれる機能性成分の簡便で迅速かつ正確な分析手法の開発を行っています。脂肪酸は栄養成分であるとともに機能性成分として高度不飽和脂肪酸や中鎖脂肪酸などが知られており、穀類、豆類などの農産物の機能性成分の一斉分析を行う際には脂肪酸にも注目する必要があります。脂肪酸についての多変量解析は食用油の識別などで活用されているが、ここでは、農産物1品目の品種・系統の違いを形質以外でグルーピングできるのではないかと考えて解析を実施しました。 Application News M306「GC/MSによる高速脂肪酸分析」で紹介した方法により、大麦48サンプルを用いてグリセリド(トリグリセリド、ジグリセリド、モノグリセリド、レシチンなど)、遊離脂肪酸、ステロールエステルなどの脂肪酸高速分析を実施し既知3群のいずれかに未知サンプルを判別するモデルを作成しました。 判別モデル作成にはLabSolutions InsightとOrange Data Mining(University of Ljubljana)を用いました。
2020.12.21
関連製品
一部の製品は新しいモデルにアップデートされている場合があります。