SMCI 法を用いた不飽和脂肪酸メチルエステルの二重結合位置解析

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はじめに

脂肪酸は食品から生体まで、幅広い領域で測定されている化合物です。メチルエステル化することで不活性化され、揮発性に富み、クロマトグラム上で高い分離能を有するガスクロマトグラフを用いた分析が適しています。しかしながら、不飽和脂肪酸メチルエステルの二重結合位置解析においては、質量分析計を用いても困難であり、研究が限定的でした。 そこで、アセトニトリルを用いた化学イオン化法による解析手法が開発され、位置解析の可能性が拡大しました。溶媒媒介化学イオン化(SMCI)法は有機溶媒を用いたソフトイオン化法であり、上述の二重結合位置解析法に必要なアセトニトリルの装置への導入を可能にしました。 本稿では、この SMCI 法を用いた不飽和脂肪酸メチルエステルの分析結果を報告します。詳細な内容および実試料の分析に関しては、テクニカルレポート C146-0396、C146-0397を参照ください。

2020.03.08

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