GCMS-QP™2020 NX
デコンボリューションを用いたビール香気成分の定性分析
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はじめに
食品や飲料に含まれる香気成分の分析には、定性能力の優れたガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)が使用されます。しかし、マトリックスが多い試料や前処理で高濃縮を行った場合、多くのピークが検出され、目的成分が他のピークに埋もれてしまい、トータルイオンクロマトグラム(TIC)から目的成分を見つけ出すのが困難な場合があります。 NIST 社が提供する AMDIS プログラムは、GCMS データをデコンボリューションすることで、重なりあったマススペクトルから単一のスペクトルを抽出して、ピーク検出を行います。さらに、検出した全ピークについて、マススペクトルライブラリから検索を行い、化合物の同定を行います。デコンボリューションを用いることで、目的ピークが隣接ピークと重なっている場合でも、ピークの検出・同定を行うことができます。 本稿では、デコンボリューションを用いてビール中の香気成分の同定を行った結果を報告します。
2020.01.25
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